Squarepusher @ 京都スチールの森 The Star Festival

Squarepusher @ 京都スチールの森 The Star Festival 2015.5.16

 これを忘れてはならぬ。英国へ旅立つ前の最後の週末、本当であれば体を休めるべきこの週末に変態音楽の師スクエアプッシャーが来日というビッグニュース。もちろん攻めました、行かないわけにはいかないと。この攻めっぷり自分で自分を褒めたい。と、有森裕子さんの名言を引用しつつ(古い?)、レビューしていきたいと思います。

 基本情報としまして、今回のスクエアプッシャー来日京都公演は単独ではございません。The Star Festival、通称スタフェスと呼ばれるフェスのトリとしての出演でございます。(スタフェスに関しては後半に記載してます。)東京では単独公演がありましたが、関西ではスタフェス出演のみ。新しいアルバム”Damogen Furies”が2015年4月20日に発表されていますのでそのプロモーションも兼ねての来日というところ。スクエアプッシャーの単独公演は11年振り?だったかな。これは行かないわけがないし、行かない人は何をしていたのでしょう。ここは強気で言わしてもらいます!間違いなく2015年はもちろん、ここ数年でも最高峰のパフォーマンスだと思います。

 電子音が響き渡る深夜の山中の幻想的な雰囲気、圧倒的な電子音の波、うんんん思い出すだけで感動が戻ってきます。あまりにも衝撃的すぎてライブ終わりは終始無言、ぐったりのだんまり。非現実的な空間に何時間も放り込まれたいたような、徐々に五感がすべてスクエアプッシャーで埋め尽くされるこの感覚は他のライブでは決して味わうことはできないトリップライブ。Tame Impalaもこんな感覚だったなあ。乗りやすいPOPな音楽では決してありません、自分とスクエアプッシャー以外いないようなイメージに囚われるような感覚、わかりますでしょうかこの観客とアーティストという構図ではなく自分とアーティストという構図が。最新作の”Damogen Furies”の楽曲はより聴きやすい作品となっていると思いますが、それでも大衆向けの作品ではなくて、これぞ変態の仕事といった内容。内臓を持ち上げる重低音と金属がこすれ合うようなあの独特なサウンドはまさに衝撃的体験。過去の作品ももちろん良いですが、今回の作品にはより分かりやすい”分かりにくさ”が体現されています。音と連動する気持ち悪いVJも圧巻でした、サイケを通り越した何か、極まるという事はこういう事なのかと。そしてアンコールは ま さ か の “Iambic 9 Poetry”しかもベースは生音。スクエアプッシャーは名ベーシストとしても有名。最近では、ジャズミュージシャンのセッションなどにも呼ばれたりするそうです、見てみたい。あの美しいイントロと超絶ベースにあんぐり。本当の涙ってやつが僕の目から零れ落ちました(本当に)。※泣いたのは”Don’t Look Back in Anger”の大合唱を聴いた時以来2回目です。セットリストわかりませんぬ、わかる方おられましたたらぜひ。

参考にLive Sessionと音源載せておきますので衝撃受けてください。

Squarepusher / Rayc Fire 2 

Squarepusher / Iambic 8 Poetry 


スタフェスについて

京都で毎年行われている小規模のフェスです。京都の西の方、電車の窓からは渓谷みたいな景色が…JR山陰線園部駅が最寄駅です。そこからシャトルバスが出ております。大阪からは1時間30分くらいですね。前は週末夜通し開催していたのですが、廃止してしまったようです。その代りに金曜日の夜が追加になり(夜中~朝はなし)3日間になったとのこと。毎年なかなかコアな面々が召喚されているように思います。基本的にはキャンプ+昼ゆるゆる音楽、夜はバキバキといったイメージ。キャンプ目当てで来ている人もたくさんいました。京都の山奥なので5月中旬はまだまだ時期的には寒いのですが、夏を待ちきれないアウトドアフリーク達が集い、踊る、良フェス。人の数も程よく各々好きなことをして過ごす、そんな感じです。食べ物・飲み物も販売していますがやはり少し高いので持ち込みが良いですね、その場合は車必須になりますが。来年もし行くことがあればキャンプしたい、夜は肌寒いけどお酒片手にBBQで決まり。と、こんな感じですので行きたいと思っている人は参考にしていただければ幸いでございます。

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