Camden Rocks Festival 2015 (UK)
Camden Rocks Festival 2015 (UK) 2015.5.30
ライブリポート英国編でございます。前のブログからの転載です。行く前から週末は良いイベントがないかどうか調査していましたが、5/30(土)にロンドンの*Camden(カムデン)というところでCamden Rocks Festival 2015という都市型フェスが開催されていましたので英国在住の友達と行って参りました。朝から晩までフルで行われていてアフターパーティーなんかもあるようですよ、チケットはなんと35ポンド程。うーん安すぎる。円が弱すぎるので日本円にすると実際は7000円程度ですが、それでも安いだろう!本当に英国は音楽ファンに優しい場所だなあと思います。
*基本情報としてカムデンという場所なんですが、ロンドンの北側。大阪でいうところのアメ村ですね、そのままです。週末はマーケットなんかがありたくさんの観光客が訪れます。パンクロックの聖地という側面もあり、物凄いモヒカンヘアーのにいちゃんや髪の毛を染め上げた全身レザーのおじいちゃん、顔面タトゥー、全身ピアス野郎などが犇めくなかなか異様な場所です。夜は少し酔っ払いも多くてエキサイティングな場所ですが昼間は安全で楽しいところです。若者が買い物するにはもってこい。
そんな場所で開催されるCamden Rocks Festivalですが街中の小さなベニューやパブなど合計18箇所くらい?を利用して行われる都市型のフェスです。移動も楽だし外ではマーケットも開催されていますので食事にも困りません。例えばグラストンベリーとかレディング&リーズに行こうとなればそれは”本気”でなければいけないのですが、こういった都市型のフェスはそういった心配もなくお手軽に楽しめます。先ほどパンクロックの聖地と紹介した通り、ラインナップは少しハードめ。しかしながら、その中にちらほらと日本ではまだまだ見ることのできないインディーバンドが揃っているので色んな音楽ファンの人が楽しめると思います。客層は全身黒のレザージャケットを決め込んだ男 or 髪の毛を明るい青や紫に染めたゴスロリ系の女が大多数ですがそんなことは気にしていられません。どうしても気になる方はカムデンマーケットにそういう類のお店がありますので現地調達で対応してくださーい☆それでは僕が見たバンドを軽く紹介+レビューします、かんばります。
■JAWS
今回Camden Rock Festivalへの参加を決定づけたのは彼らの存在と言ってもいいほど。バーミンガム出身のインディーバンドJAWSです。NMEなどで注目されており、知っている人もいると思いますが彼らのMilkshake EP(2013年)は傑作です。去年に発表されたフルアルバムBe Slowlyの内容も大変素晴らしく、この日のライブは今回の英国在住のハイライトになり得る内容でございました。メロディアスで懐も深く手数も多い、演奏もしっかりしていて熱すぎず寒すぎずほどよい抜け感がたまりませぬ。まだ聴いたことのない人はぜひ耳にしてほしい。メンバーうろちょろしていたので写真撮ってもらいました。日本から来た言うたら”リスペクト”と言ってフィストバンブしてくれました、嬉しい。
■Faers
ちと何て読めばいいのかわかりませんが(ファエーズ?)良質なバンドです。空き時間にたまたま見に行ったバンドなのですが物凄い盛り上がりとトロピカルな雰囲気の楽曲でフロアも熱気むんむんでした。Foalsを最高にハッピーにした感じです。
■Little Comets
こちら音楽フリークなバンド、日本でもそれなりに知名度有?個人的には西のLittle Comets東のLocal Nativesと称えたい。楽曲の構成は複雑で難解、素直じゃない。それでいてキャッチ―でメロディアス、ボーカルが感情的に荒ぶる一面あり、なんとなく”音楽しかやってない奴”というイメージ、良い意味で。
Little Comets / Once Night in October
■Dolomite Minor
これも見たかったバンドでした。ギターとドラムスの男性2人組。ブラックキーズを髣髴とさせるかもしれませんが、骨太のガレージロックでダークな楽曲が多いです。ギター一本だとどうしても自由度が低いですがそれをカバーする爆音ギターのリフの嵐です。すうごいかっこいい。僕はたまたま何かの記事で知ったのですが聴いてみてびっくり、日本の市場が好きそうなバンドですが誰も注目してないのは何故なのでしょう?
■Demob Happy
こちら一緒に行ったお友達のご紹介でございます。技巧派のロックバンド、あんだけスピード感あって安定した演奏は英国のインディシーンのレベルの高さがうかがえる、こんなんがごろごろいるなんて英国はインディーロックの宝石箱や。帰国後音源あさってみたらはゆっくり気怠いグランジ・オルタナ楽曲もあり、いちいちくすぐってくるぜ。90年台のシアトル感があるのにUKのバンドっていうのがミソ。デビューアルバムも発売しておりますので要チェックです、個人的には2015年上位に食い込む内容。
英国は音楽好きには本当に良いところです、聖地です。円が弱すぎるは痛いですが、もし為替の問題がなくなればまたプライベートで一週間ほど行きたいと思います。なにせ一日何十ものギグが行われているのだから夢の音楽漬けの毎日を送ることができるでしょう。
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