クロッケンフラップ Clockenflap2015まとめ② 出演者編
みなさま新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。年は越してしまいましたが、Clockenflapのレビュー続き行きたいと思います。
とにかく日本では見ることのできないアーティストが多い。これは何故なのか?香港や中国や台湾のアーティストはまあ置いといて、やはり国際色豊かな香港という地の利があるのだろう。その点では日本は到底勝てないですね。今年の目玉は何と言ってもThe Libertines、彼らはというか特にピート・ドハーティが日本出入り禁止とされているので、まあ日本では見ることはできないでしょう。そしてDamien Rice、彼も捕鯨反対主義者なので日本では見ることはできない。CDデビュー前のHindsも然り、Mercury RevやASAP Rockyなんかも日本ではアナウンスされないですよね。とにかく今年は魅力的ンラインナップが光りました。行くことを決めたのもこれが大きな理由です。それでは印象に残ったアーティストの感想を少し。
The Libertines
言うまでもなく死ぬまでに見ておくべきバンドでしょう。”Up the Bracket”と”The Libertines”と爆発的に持ち上げられた当時インディーファンとしては聴かざるを得なかったという流れに乗ったというほうが正直な気がするが、それでも目の前で見るオリジナルメンバーのリバティーンズには鳥肌が。個人的ブランクはあったものの最初から最後まで知らない曲がないという驚きの内容で、自分が驚いた。これは彼らのソングライティングが如何に優れているのかを間接的に証明しているようなもの、その夜はひたすらにヘロヘロサウンドに酔いしれた。お世辞にもうまいとは言えないが評判よりもかなり良かった笑。ピートがご機嫌だったのか一人でアコギを片手に何かを歌い始めたり、カールもそこへ入ってきたりと終始ニコニコでこっちもニコニコ。思い出に残るステージでした。アフターパーティーでは大盤振る舞いだったとのお話も。
Flying Lotus
度肝を抜かれるエクスペリメンタルなステージ、神々しいそして宗教チックなVJも相まってなんともいえない高揚感に包まれた。不気味でありながら音楽的オーガズムを感じられる数少ないアーティストです。フライングロータスは個人的にトラックメーカーという位置づけでありましたが、ラップも披露してくれましたというかラップもするんやと驚かされました。いつかNever Catch Meをケンドリックラマーとやっているライブを見せてくれ、喜んでお布施をするから頼むぜ。
Damien Rice
こない青臭いギタリストは他におるんかいな、と唸ってしまうほどに格好がいい。ギター侍があないなイメージでなければ彼をギター侍と呼びたい。ギター一本でメインステージという舞台に一人降り立つ姿はなんとも神々しく、初見の人は「一人かいな、大丈夫なんやろか?」とつぶやいたに違いない。ステージが終わるころにはその虜になるとも知らずに。Damien Riceは07年フジロックでアナウンスされていたように記憶しているが、捕鯨反対を理由にキャンセル。それ以降日本では見る機会は皆無であったはず。鯨を食べようがなんだろうがええやないかと思っていた僕もこの事実で捕鯨を恨むことに(無知)。アイルランドには独特な感性がある気がして、Damien Riceの曲を聴けばそういう民族としてしみついたものがわかる気がする。日本で彼を見ることはないと思うので僕は感慨深く思うのであった。
Gengahr
ゲンガ―と呼びます。バンド名がどこから来ているのは定かではありませんが、ライブ中アンプの上にあるポケモンが乗っていたことはお知らせしておきます。他のバンドの名前を借りて言うなればバンド色の強いMGMT、高音のボーカルと少しサイケ色の強い楽曲が耳に残る若手の中では戦えるバンドの一つであります。香港のフェスに呼ばれているところからも想像できますよね。名門Tansgressive Recordsからといわれると頷けるその人気。それにしてもお前がボーカルか!という衝撃は誰しもが覚えるであろう、一番ごつい奴から高音が出ているのだから。ライブは◎
Neon Indian
最終日終盤という事でべろんべろんの中、100万ドルの夜景も霞むほどの眩しすぎるネオンの照明をバックに踊りちらかしたNeon Indian。狙って醸し出してくる”だささ”は本当にかっこよいという矛盾にもチカチカネオンでうやむやに。なんという世界観、最新アルバムのタイトルもわけわからんくせにここまで洗練させてくるとはあんぐりです。Polish Girlを初めて聴いたときは心躍りましたが、すぐに火は消えがちなこの電子音界このご時世、ライバルたちと一線を引いてきたなという印象。ステージングも惹きつけられるものありで大満足でございました。
今年はフジロックが20周年をむかえるということで、シカゴのロラパルーザと日程をずらしてきています、期待が膨らみますね。Clockenflapは2015年のフジロックがいまいちであったというところが参戦した大きな理由ですが、いってみたらもう虜。2016年も行きたい、日程は11月25-27日で決定しているみたいなので、皆さん日程を空けておきましょう。
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